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カナディアン・パシフィック・カズノコ協会
トレーサビリティについて

カズノコの追跡管理の方法
以下、当協会(CPKA)が塩蔵加工したカズノコの貨物をどのように追跡しているか、おおまかに説明します。数の子は容器1杯[pail]毎に、漁獲した漁船を特定できるようになっています。漁獲に使われた小舟[punt]まで分かる場合もあります。少なくとも、製品が漁獲された海域[pool]は必ず把握できます。
追跡プロセスは大きく次の7つの段階に分けられます。


ブリティッシュ・コロンビア抱卵ニシン漁は漁獲割当量が決まっており、カナダ漁業海洋省(DFO)が割り当ての決定と監督を行なっています。管理計画に関する情報はDFOのウェブサイト(www.pac.dfo-mpo.gc.ca)で見ることができます。DFOは、資源調査を行なっている5つの主要海域[the five main stock assessment regions]のそれぞれについて、資源量の20%という慎重な漁獲率設定に基づいて漁獲可能量(TAC:Total Allowable Catch)を定めています。所定の漁獲量を確保しながら、それを超えた漁獲を抑制するため、海域漁獲制[a pool fishing strategy]を採用しており、海域ごとに割当量を定め、水揚げの計量と記録を義務づけています。このため、当協会(CPKA)の会員は、シーズン毎に、どの程度、ニシンの漁獲が許されているかを正確に把握しています。


漁船は出港の際に、独立した第三者監査法人であるJ.O. Thomas and Associates Ltd.から認証番号[a validation number]を発行してもらわなくてはなりません。帰港して漁獲を陸揚げする際には、J.O. Thomas社の監査員が立ち会って水揚げ量を確認することが義務づけられています。このようにして割当制度の実効性を確保しているわけです。


漁船1隻ごとに水揚げを1ロットとして扱い、ロット毎に識別番号を割り当てます。タンク毎に別の識別番号を割り当てる場合もあります。この識別番号は、加工から販売に至るすべてのプロセスで用いられます。


漁獲は、ロット毎に分けて共同の保冷庫で冷凍し、識別番号によって管理の一貫性を確保しています。70トン入庫した場合は、必ず70トン出庫されることになります。


カズノコは、ポッピング[popping]、塩蔵、選別といった加工の全プロセスを通じて、ロット毎に管理されます。ひとつのロットを何回かに分けて処理する場合でも、ロットによる管理が徹底されています。最初に発行された識別番号またはロットのコード番号がすべての容器[pail]に記入されるので、桶を見るだけでどのロットか分かるようになっています。この追跡システムは加工処理工場のQMPプラン(次節を参照)の一環であり、カナダ食品検査庁(CFIA)の監査を受けています。


カズノコは、ロット別、グレード別にコンテナに積み込まれ、日本へと出荷されます。CPKAの会員は、船積み毎にその詳細を独立監査法人のJ.O. Thomas社に報告します。J.O. Thomas社は、製品がカナダ太平洋産であること、およびカナダ政府が認可したQPM実施工場で加工されたことを示す証明書を発行します。このため、確認された水揚げ量を超えるカズノコが出荷されていないかをJ.O. Thomas社がチェックすることも可能になっています。
トレーサビリティ証明書
独立監査法人J.O. Thomas社が発行するトレーサビリティ証明書


日本のCPKA会員は、上記の証明書によって、製品の管理を顧客への納品にいたるまで一貫性を保ちながら行なうことが可能になっています。
加工処理工場におけるQMP
 カナダ太平洋産のカズノコを輸出する業者は、CFIAの品質管理プログラム(QMP)の実施が義務づけられています。QMPは政府の規制に基づくシステムで、カナダ連邦に登録されたすべての水産加工処理工場が、工場内品質管理プログラムを計画・実施することを求めています。カナダ水産検査規則[Canadian Fish Inspection Regulations]の定めにより、カナダにおいて輸出向けの水産品を加工する施設は、カナダ政府に登録することが義務づけられているだけでなく、QMPの計画を作成し、CFIAのチェックと認可を受けなくてはなりません。

 QMPは、食品加工分野で広く認められた「適正製造基準」に加え、「総合衛生管理製造過程」(HACCP)の原則も取り入れています。HACCP(ハサップ)は、食品製造の安全性を確保するためのシステムとして国際的に認められた手法であり、カナダで生産される水産加工品の安全性を大きく高めることが可能になっています。QMPはさらに、ラベリングに関する規則や、製造過程において製品を追跡するシステム、およびロット番号によって漁獲地までさかのぼって追跡するシステムといった、水産品の品質を確保するための規則を定めています。

 カナダの水産加工品の安全性を確保し、海外の消費者の安全を守る上記のような取り組みに加え、QMPは輸出用最終製品のCFIAによる認可を効率的に行なうためのプロセスも規定しています。
まとめ
 ブリティッシュ・コロンビア抱卵ニシン漁は、資源の保護を考慮した漁業規制と、HACCPに基づく加工システムを組み合わせることによって、漁業の持続性と加工品の安全性・健全性を両立し得るように運営されています。カナダ太平洋産のカズノコは、漁獲を行なう漁船から、日本向けに出荷されるコンテナにいたるまで、重複のないロット番号によって追跡調査が可能となっています。日本においても、CPKA会員は証明書を利用できるため、原産地や加工処理の証明が容易であるだけでなく、製品を納品する顧客まで追跡性:トレーサビリティを確保できます。
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